本当に天国?『人工知能(AI)の発達』が今後の世界にもたらす影響とは?
こんにちは!
今回は、私もずっと気になっている、
人工知能が今後の世界にもたらす影響について私の知識と考えをまとめていきたいと思います。
もしかしたらみなさんも一度は
「今後AI が発達していったら社会はどうなっていくのかな…?」
と考えたことがあるのではないでしょうか?
そんな将来必ずくる問題について一足先に考えてしまいましょう!
人工知能(AI)とは?
AI(artificial intelligence)はコンピュータに知的な作業をさせる技術の事であり、私達の身近なところにはSiriがあり、他にもこれからに期待が寄せられているセルフドライビングカーなどが挙げられます。
すでに私達の周りには実は多くのAIが活躍しているのですが、どれも特化型人工知能というものであり、例えるならばSiriはiPhoneの操作に特化されており、それ以外は何もできません。
同様に、セルフ、ドライビングカーも運転という点に特化しており、他のことは何もできません。
それに対し、現在はまだ生産、普及の段階には入っていない
汎用型人工知能というものがあります。
これは人間と同様に様々な知的活動を行うことができるとされるものです。
特化型人工知能が普及することによる影響は、1つのことにしか特化していないために人間にまだまだ優位性があり、従来の機械とそれほどまでに大きく変わりませんでした。
しかし、汎用型人工知能は人間と同様にいろんな知的活動を行えるためにこれが普及してくると経済の構造に大きな影響を与えることになると考えています。
技術的失業
馴染みのない言葉かもしれませんが、これは経済学の用語でよく使われています。
ETCの普及で高速道路のICで働いていた人が職を失い、ATMの普及により銀行の窓口の人が職を失うように、技術の進歩での失業のことを言います。
最近できた言葉のようにも思われますが、じつは技術的失業はイギリスでの第一次産業革命でも見られております。
紡績機などの開発、普及により一人あたりの労働力を削減できたために起こったのです。
しかしこれは一時的なもので終わりました。
理由は、労働費などのコストが大幅にカットできたために安く大量生産が可能となり、需要が爆発して、結果的に労働需要が増加したからです。
また新しい技術は新しい雇用を生み出し、失業者にも新しい雇用先があったためです。
革新的技術ディープラーニング
今までの技術では人間が機械に物体の特徴を教え込むことで認識をできるようになっていましたが、ディープラーニングという技術ではまるで人間の子供が物体ごとの特徴を一つ一つ大人から教えられることなく把握していくように自らで物体の特徴を捉え把握することができるのです。
つまり、機械が森羅万象から認識、把握といったことをできるようになり、勝手にいくらでも賢くなっていくことができるようになるのです。
まさにSFっぽい話ですが、これは現実にある事実なんです。
人の知らないところで人類に影響を与える(良くも悪くも)物事を勝手に覚えていくというのは現代の私たちからすると未知数過ぎて少し怖いような気がしますね…
AIに職を取られるのか?
これは、先程書いたとおりある程度の技術的失業は少なからず起きるものだと思っています。
しかし、第一次産業革命のときにもこれは起こりましたが長期的な問題にはなりませんでした。
汎用型人工知能が普及しない限り人間の方に遥かに優位性があり、大半は他の職業へ移動することにより長期的な問題にはならないでしょう。
しかし、汎用型人工知能が普及しているとなればこれまでの歴史とは違った結果のなるのではないかと考えています。
かなり幅の広い範囲でAIが効率的に生産活動を行うので、労働需要が減ってしまうことが考えられるからです。
極端な例で説明すると、2人で1つのものを作っていたものが、1人で1つのものを作れるようになったとしたら、労働の需要が減少してしまいます。
マクロ経済政策に鍵あり?
上記のような問題を解決するにはどうしたらようでしょうか?
上記の例では、技術進歩により効率性が2倍になっています。
そしてこれは需要が2倍になれば計算上打ち消し合い、失業はなくなるということになります。
つまり、技術の進歩に応じて需要が上がっていくようなマクロ経済政策こそがこの問題も重要な鍵を握っているのだと思います。
マクロ経済政策には財政政策、金融政策がありますが、今回は金融政策のほうがより需要を増大させてお金周りを良くする効果が高いと考えているため、そちらに視点を置いて考えたいと思います。
金融政策の特に金融緩和政策によるストックマネー(市場のお金の総量)の増加が良いかと見ています。
景気が良くなるってことですね!
わたしたちの家計にも多くお金が入ってくることになるので、消費行動も促されます。
それによって需要が高まるのです。
ここを慎重に行わないとハイパーインフレ、デフレになりかねませんので注意が必要です。
第二の大分岐
汎用型人工知能の開発、普及によりまず間違いなく第四の産業革命が起こるでしょう。
産業革命が起こったときは、そのトリガーとなる新技術をいち早く取り入れ普及させた国が覇権国家(経済力が圧倒的な国)になっており、その他の国との経済成長率は大きく分岐するかのように伸びていきます。
日本もこの覇権国家争いに積極的でないと、第一次産業革命のときのように欧州勢に服従させられることになることと思います。
現在の覇権国家は圧倒的にアメリカで、我々日本は第三次産業革命に取り残されてしまいました。
その結果が、我々の暮らしには4騎士GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)
が主流となっており、アメリカの各企業に収益を持っていかれます。
極端な話をすると日本人が収益を上げることが難しくなっていくのです。
今日本は積極的にAIの開発を行っており、可能性も十分にあるためここは他人任せにはなってしまいますが研究者、学者の方々には頑張ってもらいたいと願うばかりです。
まとめと感想
汎用型人工知能の開発完了はおおよそ2030年~2045年頃だろうと多くの研究者がおっしゃっています。
それによって作り出されていく世界はもう人間の労働を必要としていないのかもしれません。
一見聞こえはいいですが、メリットばかりではなく何度も言うように収入の道はどうするのかという疑問が出されることになります。
今のまま何も社会制度が変わらずにAIが発達すると多くの人たちが貧困者になるでしょう。
従来の社会保護制度では、適用に値するのかどうかといった「資力調査」が行われるのですが、そのコストは馬鹿になりません。ましてや国民大半の資力調査など現実的に考えて無理です。
そこで多くの経済学者たちが支持している制度が
です。
これは無条件に一定額を裕福、貧困を問わずに国から支給されるといった制度です。
こんなことをしてしまっては仕事を辞める人が増えるではないかと思われたことと思いますが、あくまでそうならないような額(例えば月2万)に設定することが条件です。
財源の問題が心配になったならばそれも増税を行えばいいように思えます。
増税によるベーシックインカムが約束されるのであれば、よほどのお金持ち以外は得をすることとなり、反対の意欲はなくなると思います。
みなさんの近い将来にはこんなことが懸念されていると知っていましたか?
今歴史は大きな改革を迎えようとしています。
その波にみなさんも乗り遅れないように常に新しいことにアンテナをはり、情報を収取してみてはどうでしょうか?
それでは今回はこの辺にしておきます。
またね!